WEST EXPRESS銀河車内で視聴できる星取県のVR動画アプリケーション
どの市町村からも天の川が見え、流星群の時期でなくても流れ星が見えやすい鳥取県は、夜空を見上げれば星に手が届きそう、そんな鳥取県をもっと堪能していただきたいという思いをこめて、「星取県」を名乗り、星空ツアーなどを積極的に実施をしています。しかし、残念ながら天候に恵まれないケースではその星空を見ることが出来ません。
そこで、鳥取県では2019年にVRを活用した星空のVR体験コンテンツの公募を行い、当社提案が採択されました。
2019年の受託事業では、星空VRの360動画およびプロモーション用平面動画の撮影およびコンテンツ制作、コンテンツのVR同時再生・星空クイズ実施などに対応した視聴用アプリ開発を行いました。また、2020年9月11日からJR西日本が運行を開始した観光列車「WEST EXPRESS銀河」と鳥取県のコラボレーション企画に関連して、車内で星取県の星空VR動画が視聴できる視聴用アプリの開発も行いました。
星空VRやプロモーション動画の撮影に際しては、250度魚眼レンズや広角レンズと一眼レフカメラを利用したタイムラプス撮影を行いました。県内の星空スポットである鳥取砂丘・さじアストロパーク・大山・橋津海岸で撮影を行い、「とっとりふるさと大使」の上田まりえさんのナレーションで、様々な季節の星空をVR体験できるコンテンツや、さじアストロパークと大山の星空を1分にまとめた星空案内など、複数の長さのコンテンツを制作しています。
動画視聴用アプリケーションの構成について、ハードウェア(HMD)は安価で手軽に利用ができる OculusGo を採用し、子供向けには単眼視聴用としてAndroid端末向けのソフトウェア開発を行いました。単体での動作だけでなく、複数人での同時視聴を前提としていることから、コンテンツの選択や同時再生・停止などを実現するため、PCからネットワーク経由で複数のHMD/Android端末を制御可能なアプリケーションの開発を行いました。
また「星空クイズ」機能に関しては、上記のPCから出題を可能にすることで、星空が見えない時にも楽しんでもらえるようなアプリケーションの開発を行いました。
現在、制作した「星取県」コンテンツ及び納品ハードウェア一式は、鳥取県観光交流局を通じて、県内の旅行事業者等への貸出しが行われており、様々なイベントでご利用を頂いています。