Immersalとは?
都市や屋内施設にて高精度なAR/MRサービスを提供
AR/MRサービスの開発において、屋外や大規模な屋内全体で高精度な位置情報の取得とするVPS(Visual Positioning Service)の導入が進んでいます。
Immersal SDK – City-scale AR
カディンチェでは、VPSのなかでも運用や対応機器の自由度が高くAR/MRサービスの開発コストを抑えやすいフィンランドImmersal社のVPS「Immersal」の国内正規代理店としてImmersal SDKとサービス、開発支援などを提供しております。
Immersalで実現できること
ImmesalとVPS(Visual Positioning Service)の活用範囲
VPSとは
VPSとは、AR(拡張現実)、MR(複合現実)サービスの提供に求められるセンチメートル単位の高精度な位置情報を、あらかじめスキャンした空間マップをもとに、スマートフォンやAR/MRヘッドセット等のカメラ画像から取得する技術です。
Immesalが提供するVPS技術
Immesalを用いることで、スマートフォンや専用センサーによる空間マップの生成、空間マップへのコンテンツの配置、スマートフォンやAR/MRヘッドセット向けサービスの開発と提供を容易に実現できます。
Immesal で構築したVPSによる位置情報の取得とAR/MRサービスは、屋外のほかGPSを利用できない屋内でも利用できます。また、複数人で同じAR/MR体験の共有が可能です。
これにより、工場や美術館、大規模店舗などの広い空間にて、AR/MRによるナビゲーションやガイド表示、イベントを提供するといった目的での採用事例が増えています。
【例】
- 工場設備の点検や操作手順の確認、トレーニング
- 美術館や博物館、史跡でのAR/MRガイド、インタラクション
- 空港や大規模ショッピング施設の利用ガイド
- イベント会場やスタジアムでの情報提供や広告
Immersalの仕様と利用手順
01. 屋内・屋外での空間マッピング
空間マップの生成を行います。空間マップの生成には、iPhoneまたはAndroidスマートフォン用アプリを利用できます。Immersal SDK を入手することで、スマートフォンで生成した空間マップをもとにすぐに開発を始められます。大規模な都市や施設を効率よくマッピングする場合は、専用のレーザースキャナーのLeica社製BLK2GOも利用できます。
02. デジタルレイヤーの作成
Unityなどで空間マップにデジタルレイヤーを追加し、3Dオブジェクトなどを配置します。
複数のユーザーでAR/MR体験を共有できる、インタラクティブなマルチプレイヤー要素や、リアルタイムナビゲーションなども追加できます。
03. AR/MRサービスの提供
ARに対応した大半のiOS/Android搭載スマートフォンに加えて、AR/MRヘッドセットに対応。「Hololens」「nreal」「Magic Leap」「HUAWEI AR Engine」を利用したAR/MRサービスを提供できます。
国内制作事例
カディンチェ株式会社では、水木しげる記念館と水木プロダクション協力のもと、複合現実(Mixed Reality、以下MR)ヘッドセットを用いた展示ガイドコンテンツ「妖怪めがねの異界案内(ガイド)」の実証実験を水木しげる記念館で行いました。
「妖怪めがね」でのぞく異界 鳥取の水木しげる記念館でMR実証実験
暗い環境でも正確なマッピングが可能に
弊社では館内のマッピングをImmersal SDKで構築し、MRデバイスのMicrosoft HoloLens 2でアプリケーションを稼働させ、記念館や博物館等の屋内展示空間において利用可能な次世代のガイドシステムの提案として実装しました。記念館という少し暗い環境においてもImmersal SDKを用いて、正確なマッピングが可能となりました。
技術サポートと国内販売代理
カディンチェ株式会社ではフィンランドのImmersal社 国内正規代理店として、Immersal SDKの提供、開発支援などを行っております。下記よりお気軽にお問い合わせください。