Kadinche Layerd

Kadinche Layerd:MR体験統合管理システム

Kadinche Layerdとは

 管理PCからMRオブジェクトの設置や編集、MR体験用の複数台MRゴーグルやスマートフォンに対し状態監視等の管理が可能なMR体験統合管理システムです。
 Layerdで次世代の新しい展示や来場体験の更なる拡張、他にも様々な事情で実展示できないものや、デジタルアーカイブされている貴重な資材などを展示することが可能です。

<POINT1>MRオブジェクトの視聴管理

【1.実展示場に配置できないMRオブジェクトを展示可能】

・Layerdは実展示場では設置できないようなオブジェクトや、音声ガイドよりも拡張した来場体験をMR技術を用いて展示することが可能です。
・MRゴーグルやスマホを用いて表示される3Dオブジェクトの表示タイミングなども管理PCで調整でき、現実側の展示物のタイミングに自由に合わせることも可能です。
・従来のQRコードや展示番号を押してオーディオガイドを聞くようなシステムと比較して、館内の位置や展示物をシステムが自動認識することで、各種コンテンツも自動的に再生される仕組みも実現できます。

【2.観劇イベントをMRでよりリッチな体験に】

・劇場や演劇などのコンテンツでもLayerdを活用することができます。
・演劇に合わせた空間に浮かぶ文字や紙吹雪などのMR演出を仕込むことが可能で、多人数のユーザーでMR演出を同期させることが可能です。

<POINT2>MRオブジェクトの編集管理(管理PC側) が簡単にできる

・管理PCか管理ブラウザを使用した簡単操作で、お好みの場所に3Dオブジェクトを配置可能です。
・また管理画面から展示用の3Dオブジェクトや館内3Dモデルを自由にアップロードができます。
・一人で全ての管理を行えます。複数人での作業や外部業者が必要なく作業効率が大幅に向上します。
・これらの操作を業者に発注せずに自社で編集が可能です。時間やコストの節約だけでなく、独自性や柔軟性を持った施策が可能になります。
(3Dモデルの作成などが必要であれば弊社でサポート可能です。弊社の専門チームが丁寧にサポートいたします。

<POINT3>視聴デバイスの状態管理が可能

・従来では煩雑な機材のセットアップを短縮することが可能。従来のMRコンテンツとは違い、各デバイス(MRゴーグルなどの機材)にコンテンツをビルドする必要がありません。
・各デバイスをリモートで監視可能。MRゴーグルの温度、バッテリ残量、アプリの実行状態等が一括監視出来ることで、ヘッドセットで直接確認をしなくても各端末の状況をモニタリングでき、不具合時の対応が容易になります。

<システムできること>

【管理画面】
・3Dオブジェクトのアップロード
・館内マップのアップロード
・3Dオブジェクトの配置、編集
・HMDの状態管理

<導入するために必要なもの>

・管理用のPC(Windows、Mac)
・VRヘッドマウントディスプレイ

※導入に際して気になることがあれば、お気軽にお問い合わせください。

Kadinche Layerdで実現できること

①劇場・舞台版:「斬新な演出や多言語対応のために」

 劇場で舞台芸術や伝統芸能を観劇しながら、その公演にあったデジタルの演出や解説を楽しめます。例えば、舞台上で花吹雪が舞うときには、MRヘッドセットを用いることで劇場全体に花吹雪を表示できます。また登場人物の紹介、あらすじ、歌詞、美術セットや場面の説明など、舞台上で起こっていることをよりわかりやすくするためにビジュアル解説を加えられます。字幕や音声ガイダンスを外国語対応することで、舞台は日本語のまま、インバウンド・外国人のお客様にも楽しんでいただける公演制作も可能になります。

②博物館・美術館版:「追加解説や多言語対応のために」

 博物館や美術館では館内のスペースなどの制約から、さまざまな興味や理解度を持つお客様に対して十分な説明ができるとは限りません。また、展示物周辺が説明の文字だらけになることは、来場体験としても良くないかもしれません。そこで来訪者にMRヘッドセットを貸し出して、そのヘッドセットからビジュアルとオーディオを用いて、追加の解説や外国語での説明を提供するのはいかがでしょうか?透過型のMRヘッドセットを用いれば、展示物をそのまま見ながら、各個人の好みにあった解説や、追加演出なども実現可能です。

③球場・スタジアム版:「リアルタイムでリッチなゲーム表現のために」

 野球などのスポーツ観戦をしながら、さっき打った打球の軌道やリアルタイムなゲーム進行状況、選手動向などがその場でアーカイブされたものを視聴できます。また、MRゴーグルの使用が難しい野外のスタジアムでもスマホアプリを用いることでスポーツスタジアムにレイヤーする形でリアルタイムなゲーム情報などをダイナミックに表現、演出が可能です。

<仕様>

・管理者用(制御用) 端末:PC(Windows、Mac)
・MRヘッドセット(MR HMD):Microsofot HoloLens 2, Magic Leap 2(対応予定)
・その他、スマートフォン(対応機種等、ご相談ください)

<導入実績>

・2022年9月:水木しげる記念館(博物館・美術館版)
・2022年10月:松竹座(劇場・舞台版)
・2023年11月:歌舞伎座ギャラリー(劇場・舞台版)

お客様に合わせたシステムカスタマイズも可能です。
お見積り等、気になることがございましたら何でもお気軽にご連絡ください。