VRとは
VR(Virtual Reality:仮想現実)は一般的には"仮想現実"と呼ばれていますが、コンピュータ上に人工的な環境を作り出し、時間や空間を超えてそこにいるかのような感覚を体験できる技術です。
VRを実現する為に、VR用ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いることが多く、現実世界とは隔絶した環境を擬似的に作り出すことができる技術です。VRHMDの操作は、手で持つコントローラもしくは手のみの動きを通して、HMD内に表示されるメニュー選択等を行います。
VRHMDには、3DoF(Degree of Freedom)と6DoFの2種類があります。
3DoFでは、ユーザは歩くことができずにその場で上下左右を見回したり、頭を傾けることが可能です。6DoFでは、3DoFに加えて、前後左右に歩いたり、しゃがんだりジャンプすることも可能です。
"仮想空間"という言葉がCGや"存在しない架空の世界"を連想させますが、デジタルツインの様に現実を模倣したCGを制作し、現実では実施ができないようなシミュレーションなどを行う、などの試みも行われています。
作り込まれた仮想空間ではユーザーが「まるで本物の世界」のように、体験し、行動することができるのが、Virtual Realityの本質です。
Metaverseとは
様々な定義がされていますが、一言でいうと、「デジタル世界と現実世界のより深い融合」と言えるでしょう。
もともとはニール・スティーブンスンのSF小説『スノウ・クラッシュ』にて登場した仮想空間で展開されるサービスの名称でした。そこから各企業が展開する、または展開するであろう仮想空間を使ったサービスの総称として使用されるようになっています。
そのような経緯から明確に"これがメタバースである"という定義は今のところなく、各企業が様々なメタバースを構想しこれからの展開を模索しています。
メタバースの活用はコンシューマー向けのサービスだけではなく、距離の制約なく現実のような体験や身振り手振りなどを通じてコミュニケーションがとれるビジネス向けのものなど様々なものが提供されています。
サービスとしてはHMDを使用してアクセスするものだけではなく、PCやスマートフォンを使用してアクセスをするサービスも展開されています。
VR/Metaverseとの関係性
"仮想空間"の没入性としてVRHMDとの関係性は深く、"VRHMDを使用するサービス=Metaverseである"というイメージが強く感じます。
実際に自由に制作したCGコンテンツをVRHMDを使用して没入感のある確認や体験を現実の距離を考慮することなく実施することができるという部分で相性がよく、下記のような様々なケースとしてVRとmetaverseが利用されています。
- 仮想空間ならではの体験や演出が体験できるエンターテイメントとしての用途
- まるで実物を見るような形で体験ができるマーケティングやブランディングとしての用途
- 現実では実施が難しい危機管理研修などを体験できる教育用途
カディンチェが出来ること
- VR HMD用アプリケーション開発
- VR Metaverseシステム開発
事例
「VRデビルマン展」基盤機能開発
株式会社東映エージエンシー(東京都中央区:代表取締役:相原晃)、株式会社ソニー・ミュージックソリューションズ(本社:東京都港区、代表取締役:志田忠彦、渋谷学)の二社で構成するVRデビルマン展実行委員会が主催で、2021年4月28日(水)から5月31日(月)に「VRデビルマン展~悪魔の心、人間の心~」が開催されました。
カディンチェは、仮想空間エキシビション・プラットフォーム「VU (ヴュー) Virtual Utopia」の基盤機能開発を行いました。
「ソードアート・オンライン –エクスクロニクル– Online Edition」の基盤技術開発
ソニーグループ株式会社と共同で、2021年11月20日より開催していたVRイベント「ソードアート・オンライン –エクスクロニクル– Online Edition」の基盤技術の開発を行いました。
作品内に登場するボスとの白熱したバトルや、VRならではのバリエーションに富んだギミックやコンテンツを楽しめるVRイベントとして開催されました。
カディンチェ株式会社は、ゲームエンジン「Unity」を用いたMMOフロントエンドシステムや、Microsoft Azureを用いた高負荷にも耐えうるバックエンドシステムを開発いたしました。
これらのシステムにより、VR空間に複数人が同時に入り、コンテンツやボイスチャットなどのコミュニケーションをリアルタイムに楽しむことが可能になりました。