Google社は「Googleお店フォト」や「Google Art Project」など、360度パノラマ写真やギガピクセルパノラマ(超高解像度パノラマ)を使ったコンテンツに多方面で取り組んでいます。今日ご紹介するのは、Googleストリートビューのギャラリーに掲載されている79校、121の大学のキャンパスです。今回41校の大学が新たに追加されました。PanoPlazaスタッフの母校もいくつかストリートビュー化されています。
日本には国立・公立・私立全てあわせて760校以上も大学があるそうなので、それを考えるとまだ少なく感じるかもしれませんが、360度パノラマ写真で志望校や出身校のキャンパスが見れるというのは、受験生にとっては良いモチベーションになりますし、卒業生にとっても懐かしくてつい見てみたくなるコンテンツだと思います。今後も継続的に増えていきそうですね。
ちなみに、日本で一番最初にストリートビューに対応した大学は立命館大学だそうで、公開記念セレモニーにはGoogleの辻野社長(当時)もいらっしゃたみたいです。
今回のGoogleの発表にあわせて、多くの大学がホームページにニュースを掲載していました。しかし、ニュースページで取り上げるだけでは、時間の経過とともにユーザーの目につきにくくなってしまいます。これに対して、立教大学はキャンパスマップページにストリートビューをiframeで組み込むなど、コンテンツとして上手く活用されていますね。
※ネットエイジアリサーチ:「大学選び」についての調査(2009年11月)
少し古い調査結果ですが、大学受験生が志望校の情報を収集する手段として、オープンキャンパスへの参加やPCサイトのチェックが上位に挙がっています。こちらを踏まえると、特に志望校から遠方に住んでいる受験生や家族の目線で考えると、とても便利なコンテンツと言えるでしょう。
遠く離れた志望校のストリートビューを眺めながら、来年春からのキャンパスライフを妄想…なんて十分にありそうです。そんな妄想をかきたててくれるのは、やはりパノラマ写真ならではの臨場感や没入感があるからなんだと思います。360度のパノラマコンテンツやバーチャルツアーは、物理的な距離が離れているほど、「行ってみたいけどなかなか行けない」場所であるほど、価値を発揮するコンテンツです。せっかくの魅力的なコンテンツなので、大学ホームページなど、最大限活用したいところですね。