モスクワでの世界陸上2013が開催中ですね。過去に「シムシティとビジュアライゼーション」というポストを書いたのですが、僕はどうやらビジュアライゼーション・可視化にとても興味があるようです。パノラマ静止画・パノラマ動画も、現実世界をネット上でどうビジュアライズするかの具体的方策ではありますが、今日はスポーツのビジュアライゼーションについて書いてみたいと思います。
スポーツにはやるスポーツと見るスポーツがありますが、見るスポーツは実際のスタジアムで生で見る方法と、テレビやネットを使用した観戦方法があるかと思います。そんなテレビ・ネットでのスポーツ観戦や、スポーツ観戦に興味を引くようなコンテンツの内、3つの事例について紹介したいと思います。
アメリカのSportvisionという会社は、テレビ用の動画処理では圧倒的な実績・技術力のようです。過去には10回のエミー賞(米国テレビ芸術科学アカデミー主催)受賞し、オリンピック、ワールドシリーズ、スーパーボウル、ウィンブルドン、NBAファイナル、アメリカズカップなどあらゆるスポーツの番組に関わっています。動画像に様々な情報を重畳表示することで、視聴者のスポーツへの理解を深めています。以下のウェブサイトにデモ動画が掲載されているので是非ご覧下さい。
スポーツ観戦はテレビに限ったものではなく、もちろんネットも進化しています。最近は動画像はテレビ放送を見て、その他の戦績や分析結果等をタブレットやパソコンで見るというスタイルが流行っているようです。英国のSoft Pauerという会社は自動車レースのF1向けにiOSアプリ・Androidアプリを提供しているのですが、このアプリのサーキットとF1マシンのビジュアライゼーションが素晴らしく、サーキットの真上からヘリコプターで観戦しているような感覚を与えられます。無料版のアプリもあるので、試してみてはいかがでしょうか。
米国の新聞社New York Timesも面白いです。スポーツのコーナーをビジュアライゼーションの研究者(大学の教員)に担当をしてもらっているようで、スポーツの歴史や統計を説明したアニメーションやわかりやすいグラフ等をウェブサイトに掲載しています。紙の新聞ではできない表現力をウェブにて存分に発揮しています。こちらの例では、過去116年のオリンピック100m走でのタイムをプロットして、最近の中学生は100年前のオリンピック選手並みに速いなどと解説をしています。
当社が取り組んでいるパノラマ静止画は、スタジアムやレース会場などのビジュアライゼーションに活用できます。また、パノラマ動画は走っている車、馬、自転車、人等に設置して撮影することで、選手位置からの360度視点を得られたりします。日本はオリンピックの誘致を行っていたり、ますますスポーツが盛り上がっています。パノラマに限らずスポーツのビジュアライゼーションに関わっていけたらと思います。
soko aoki