今日は珍しくゲームについて。最近、発売されたシムシティ(2013年版)です。
シムシティ公式サイトより:『シムシティ』とは、箱庭の中でリアルに再現される「社会」で、プレイヤーが「市長」として自分の都市をつくり、市民の幸福と都市の発展を目指して様々な決断をしていく、「都市開発シミュレーション」ゲームです。
約20年前の中高生時代に初代のシムシティ(Windows 3.1 on IBM Thinkpadで動かしていた記憶があります)をやっていたこともあり、懐かしさもあって20年ぶりに最新作に触れる機会を得ました。で、このゲーム、空間表現技術に取り組んでいる弊社としては実に興味深いビジュアライゼーションの数々を見せてくれます。つまり単純にゲームで遊びたくてやったのではなく、これも仕事の一環・勉強の一環なのです(と言い訳がましく)。
自分がつくる都市の各パーツ(住居、商業施設、工場等)がすべて3Dとして描画されているので、360度全方向から眺められます。さらに、町を俯瞰的に見られるとともに、ズームをすることで住民一人一人の行動(出発地から移動先)までも表現されていたり、建物の細部まで作り込まれていることが確認できます。
ゲームならではの表現力豊かなビジュアライゼーションではありますが、ギガピクセルパノラマなどズーム機能を持ったコンテンツを提供している者としてはこのズーミングには圧倒されます。ズーム率によって見えてくる情報が変わってくるという模範例で、我々としても参考にしたい表現方法です。
また、都市においては、目に見える建物や交通機関だけでなく、目に見えない水道、電気、犯罪率、病院の普及率、幸福度も重要になってくる訳ですが、シムシティではレイヤーを切り替えることでこれらをすべて確認できるようになっています。
表面的なビジュアライゼーションの裏にある、多段的な情報の階層をとても綺麗に表現していると思います。こういったマルチレイヤーな情報表現なんかも、バーチャルショップ等のインターフェイスとして今後検討してみたい要素の1つです。ただ単にパノラマ写真を撮るのではなく、その被写体要素間の関係性表現など。
ソーシャルゲームが流行っていた頃、しきりにゲーミフィケーションが叫ばれておりましたが、ゲーミフィケーション以外にもこれらビジュアライゼーションなどゲームから学ぶことは多いですね。久しぶりにPCゲームをやって、少し熱中してしまった自分がおり、改めてゲームの力みたいなのを実感もしました。
soko aoki