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代官山オフィス:オーグメンテッドラボ

2021年8月

カディンチェ株式会社は2021年8月より東京都渋谷区代官山町に移転しました。それまでのオフィスが2フロアに分かれていて使い勝手が悪かったのと、より大規模なスタジオ構築の構想が立ち上がったためでした。また当社が取り組む業務内容におけるエンターテインメント分野の比率も増えており、よりクリエイティブになりたい、感性を磨きたいといった意図もあり、職場環境を変えてみようということになりました。

建築・設計

本ラボの構成要素と狙いは以下のように設定しました。
・個人ブース:180cm幅のL字型デスクを130cm高の壁で区切った半個室型ブースを用意し、スタッフが業務に集中できる空間づくりを目指しました。
・フリーアドレス:通常はリモートワークが主体のスタッフ向けに、出社時に使用できるデスクをフリーアドレスブーストして用意しました。
・ラウンジスペース・会議室:個人ブースを閉鎖的環境にした一方で、スタッフ間・社外のお客様とのコミュニケーション用のスペースも用意しました。
・実験スペース:VRのシステム開発、モーションキャプチャやボリュメトリックキャプチャのシステム開発には、スペースが必要になるので、オフィス中央には踊れるぐらいの実験スペースも確保しました。

本ラボの建築設計と施工は中川エリカ建築設計事務所、マパルスカンパニーリミテッドに担当いただきました。空間設計におけるアドバイスやサインのデザインと制作はDomainのsabakichiさんに担当いただきました。また、本ページで使用している建築写真撮影もsabakichiさんにお願いしました。

オーグメンテッドラボ

XRやIoTといったシステム開発に取り組むチームが新事務所をつくるならば、建築的な設計だけでなく、センサやアクチュエータを用いた電機・電子的な要素も加えることで、安全安心であったり、高生産性であったり、感性を刺激する空間を作りたいと発想しました。たとえば、空気の滞留をセンサーで感知した場合は空気清浄機やファンを稼働することで換気を行ったり、人間の滞留・密を検知した場合には移動や分散を促したり、これまでは単一ユーザがHMDの中でしか確認できなかったXR的コンテンツを複数人でHMD無しで体験できるようにすることでコラボレーションや開発を促進したり。せっかく事務所に出社したのであれば、その事務所環境が業務を後押しし、各スタッフの能力を増強するような、オーグメンテッドラボであるべきだと構想をした次第です。

本格的なXRスタジオ

当社の従来オフィスでも、モーションキャプチャやボリュメトリックキャプチャといった人間の3次元動作計測・撮影のためや、アトラクション型のロケーションベースVR開発のために、数m × 数mの空間を確保していました。複数のお客様との協業により、その実験空間だけでは足りないケースが出てきたり、大規模・高品質なシステム開発・コンテンツ制作には、より大きなスペースが必要になりました。

ここでも単純に空間を拡大するだけでなく、XRスタジオ・バーチャルプロダクションを志向し、それ専用のスタジオを作ろうとなりました。ラボとスタジオが近接することで、システム開発とコンテンツ制作を融合した環境構築をできればと考えています。このスタジオについてはこちらのページにてご案内しております。


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