MR (Mixed Reality:複合現実)とは
MRは「複合現実」と呼ばれ、現実と仮想オブジェクトを"融合"させる技術です。
現実世界にCGなどで作られた人工的な仮想世界の情報やオブジェクトを取り込み、仮想世界のオブジェクトと現実世界のモノが相互に影響します。
MRでは、現実空間の3次元形状を認識することで、仮想オブジェクトを現実空間の地面や机上に置いたり、前後関係が正確に表現されたりと、空間を認識していることが挙げられます。
機材としてはビデオシースルー3Dを用いた機材もありますが、サングラスのような半透明液晶を用いた光学シースルー3Dを用いたものもあります。一般的にはビデオシースルー3Dを用いた機材の方が正確な表現が可能です。物理的なコントローラだけでなく、手のジェスチャー操作も実現しています。
AR(Augmented Reality:拡張現実)とは
ARは「拡張現実」と呼ばれ、現実に仮想オブジェクトを"重畳"させる技術です。
現実空間に付加情報を表示させることができることが特徴で、現実にレイヤーを一つ追加するような技術です。
先述したMRとは違い、多くのAR技術はを現実世界の形状情報、3次元情報を参考にしないことが多く、サングラスのような半透明なレンズを用い光学シースルーによって3D描画をすることが挙げられます。
他にも、近年ではスマホカメラを使用して現実世界の平面認識や3Dスキャンができるような技術も増えてきており、技術革新が進んでいます。
Spatial Computing(空間コンピューティング)とは
Spatial computingとは、2003年にサイモン・グリーンウォルドによって「機械が実際のオブジェクトや空間への参照を保持し、操作する機械との人間の相互作用」と定義されています。
機械、人、モノの動きや環境をデジタル化し、相互インタラクションを実現し最適化する概念で、近年ではAppleが発表した「Apple Vison Pro」がVRやAR、MRといった言葉を用いず「Spatial computing」という表現を用いたことで注目が集まっています。
参考:Simon Greenwold , Spatial Computing , https://acg.media.mit.edu/people/simong/thesis/SpatialComputing.pdf
カディンチェが出来ること
- AR/MRアプリケーション開発
- MRを用いたアトラクション開発
- Spatial Computingコンセプトに基づいたプロトタイプアプリケーション開発
事例
水木しげる記念館
カディンチェ株式会社は、水木しげる記念館と水木プロダクション協力のもと、2022年9月23日(金)-25日(日)に、複合現実(Mixed Reality、以下MR)ヘッドセットを用いた展示ガイドコンテンツ「妖怪めがねの異界案内(ガイド)」の実証実験を水木しげる記念館(鳥取県境港市)にて行いました。
歌舞伎AR/MRアプリ Reverse Realityの開発
カディンチェ株式会社は、松竹株式会社や下記の協力各社とともに、「未来の観劇体験」をテーマにしたアプリ 『INTO by Shochiku』 、及びそのアプリ内で楽しめるAR歌舞伎コンテンツ『Reverse Reality ~KABUKI Performance "Shakkyo"~』、以下『Reverse Reality』をリリースしました。